先輩の声
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「一流の手術を学んできなさい」と勧められ、
愛知医科大学消化器外科に国内留学中です原田 正晴 さん 日本大学卒、日本大学医学部附属板橋病院勤務。2019年4月より国内留学
愛知医科大学消化器外科に国内留学中だとか?
そうです。日本大学卒業後、消化器外科医として日本大学医学部附属板橋病院に勤務していましたが、日大の教授に「一流の手術を学んできなさい」と勧められ、国内留学という形で働かせていただいています。僕が言うのもおこがましいですが、佐野教授のオペを実際に拝見し、間違いなくレベルが高いと感じています。
国内留学して良かったと感じることは?
愛知医科大学消化器外科はダヴィンチロボット支援手術や腹腔鏡手術の件数が多く、肥満手術など治療のバリエーションが広いことです。じつは肥満手術は胃を小さくすればいいと安易に考えていたのですが、オペの難易度が高い。しかも科を超えた医師がチーム医療を行うので、さまざまな技術を習得できる職場だと思います。
愛知医科大学消化器外科の魅力とは?
消化器外科に限ったことではありませんが、麻酔科が術前・術中・術後まで管理してくれる体制がすばらしいと思います。また、担当医制ではなく診療グループ体制を導入することで医師の勤務時間もコントロールできるなど、働き方改革も進んでいます。
今後の目標は?
今は多くの経験が積める環境に喜びを感じながら、日々診療に当たっています。国内留学で身に付けた技術や知識を、母校に戻ってしっかり活かすのが僕の使命でもあります。まだまだ学ぶべきことは多いので、患者さんにより良い医療を提供できるよう、努力を惜しまず精進していきます。
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幅広い疾患を扱うので学ぶことが多い。
目指すは、内視鏡技術認定取得です。内野 大倫 さん 愛知医科大学卒、2013年入局
入局後、いったん外に出て基礎研究をされたとか?
外科医といえども基礎研究の経験を積んでおくことは大事だと考えました。当教室は希望すれば他大学に国内留学もできるので、佐野教授の勧めもあって、名古屋市立大学の生化学研究室で半年間、DNA損傷応答について研究する機会をいただきました。同研究室では、臨床にない視点を養いつつ、学位も取得することができました。
その後、愛知県がんセンターにも行かれていますね。
2年間勤務していました。消化器外科医はがんを扱うことが多い職種ですから、がんに特化した環境に身を置き、がんだけを診ることで修練を積みたいと考えました。愛知県がんセンターで勤務してみて良かったのは、さまざまな外科医のオペを見る機会に恵まれたことです。おかげで、手術を見る目が養われたし、より丁寧により早く手術できるようになったと感じています。
愛知医科大学消化器外科の魅力とは?
大学病院でありながら市民病院の役割も担っているので、がんだけでなく緊急手術なども経験できることです。虫垂炎、ヘルニア、胆石から食道がん、肝胆膵がん、骨盤内臓全摘術まで、これほど幅広い疾患を扱う施設は少なく、しっかりと外科修練できるのが魅力です。また、血管・呼吸器・心臓・腎移植・乳腺外科と医局を共有することで横のつながりが強いのも特徴の一つだと思います。
今後の目標は?
子どもの頃から外科医になるのが夢でした。消化器外科を選択したのは、疾患の種類が多く、また切除から再建まで携われるからです。今後は、内視鏡技術認定取得を目指し、執刀だけでなく、手術見学や研究会にも積極的に参加したいと考えています。そして患者さんや医局の皆さんに信頼される外科医になりたいと思います。
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子育て中でも働きやすい環境を
みんなでつくっていける職場です。加藤 翔子 さん 名古屋大学卒、名古屋第一赤十字病院で5年間研修後、2017年入局
戸田 瑶子 さん 愛知医科大学卒、2017年入局
松下 希美(のぞみ) さん 愛知医科大学卒、2018年入局
消化器外科を選んだ理由は?
- 加藤
- 研修医2年目のとき、いろいろな科を回って「自分はやっぱり手術がしたい」と思って決めました。
- 戸田
- 「外科は大変」「女性で外科医?」という周囲の反応もあったけれど、患者さんの病気を自分の手で治せる外科医にやりがいを感じて選びました。
- 松下
- 治ったかどうか、外科医は目で分かりやすいのがいいです。それから手術が好きというのも理由の一つです。
加藤さんは医局初の「ワーママ(働くママ)」ですね。
- 加藤
- 出産前はつわりがひどくて辛かったんですが、医局の皆さんが温かくサポートしてくれたので助かりました。出産3カ月後に職場復帰できたのも、当直や休日回診を他の方がカバーしてくれているおかげ。申し訳ない気持ちはあるけれど、子育てをしていると自分一人では乗り越えられないことも多いので、今はみんなに甘えさせてもらっています。
- 戸田
- いえいえ。むしろもっと休んだほうがいいんじゃないのと周りは思っています。翔子先生は仕事が早くて、しかもアクティブ。同じ女性として尊敬しています。
- 松下
- 愛知医科大学は女性の比率が約半分と高く、女性医師が活躍しやすいところ。瑶子先生も昨年結婚されたし、お二人のように仕事と家庭を両立する先輩がいてくださって、同じ女性として心強いです。
- 戸田
- 翔子先生の出産は、医局としても初めてのこと。前例がないからこそ、より働きやすい環境をみんなでつくっていけるのもいいなと思っています。
愛知医科大学消化器外科の魅力とは?
- 加藤
- 優しい先生ばかりでとても働きやすく、アットホームで楽しい職場です。
- 松下
- 土日は交代で休めるし、プライベートの時間がきちんと取れるのも魅力ですね。
- 戸田
- 長く働き続けるには、やっぱり体を休ませることも大切。医局員全員で働き方改革に取り組んでいることもあって、お互いに協力し合って年休をしっかり取るなど、オン・オフのバランスがいい職場です。
今後の目標は?
- 松下
- 先輩を見習いながらしっかり勉強して、より丁寧な治療を目指します。
- 戸田
- 外科医として成長することはもちろんですが、女性であることを強みに、女性の方が相談しやすい頼れる医師になることです。
- 加藤
- 「難しい手術を簡単そうに進めるのがいい手術」という言葉を実現するために、日々鍛錬し続けたいです。