上部消化管グループ

できる限り機能温存を目指し、
手術後の生活の質を向上するための術式も積極的に行っています。

当科では、胃がんの手術は年間80件前後、食道がんの手術は年間15例前後を行っており、年々、腹腔鏡(ロボット含む)手術の比率が高くなっています

胃切除

食道切除

逆流性食道炎・食道裂孔ヘルニア

当科では長年、上部消化管の良性疾患には特に力を入れて診療してきました。日本でも増加している逆流性食道炎・食道裂孔ヘルニアに対する外科手術や食道アカラシアの外科治療は宮地正彦医師(現、中東遠総合医療センター企業長兼院長、愛知医科大学客員教授)が、当院在職中に東海地域でも有数の手術件数を手がけ、その蓄積された経験から、現在も多くの患者さんが来院されています。

食道裂孔ヘルニア

元来、腹腔内にある胃が食道裂孔という横隔膜の穴を通って胸に脱出する形態的な病気です。ここ最近は、高齢者人口の増加とともに、食道裂孔ヘルニアを持つ人が増加しています。その一方で、食道裂孔ヘルニアは良性の疾患のため、診断されても治療の対象とならず、不快なさまざまな症状(喉の違和感や慢性の咳、げっぷや苦い液が口まで上がってくるなど)を持ったまま生活されている患者さんが沢山います。お薬を飲むことで、症状が改善する場合もありますが、多くの方は症状が持続することが特徴です。食道裂孔ヘルニアを有する方のなかでも薬で症状が改善しない方や、胃の脱出が大きい場合には手術適応があります。

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Professor Interview - 教授 佐野 力 インタビュー