下部消化管グループ

大腸の手術について

当科では、大腸疾患に対し積極的に腹腔鏡手術を行うようにしています。その中では「大腸がん」の手術が大半を占めています。それに加え、「炎症性腸疾患(IBD)」、「大腸憩室炎」、さらには「ハルトマンリバーサル(人工肛門を閉鎖して離断された大腸を再建する手術)」など、通常は開腹手術となるような複雑な良性疾患も腹腔鏡手術の適応としています。また、「直腸がん」の切除術には積極的にロボットを活用しています。
図1に示すように、当科における大腸の手術件数は増加傾向です。その中で腹腔鏡手術の比率は高く、2020年には80%におよびました。

図1 大腸切除手術件数 大腸切除手術件数

腹腔鏡下大腸手術の成績

当科の開腹移行率(腹腔鏡手術をあきらめて開腹となる確率)は、過去6年間で3.3%です。縫合不全(腸を縫い合わせたキズがうまくくっつかないこと)や腸閉塞など患者さんにとって大きな負担となる合併症も年々減少してきており、最近では数%以下の発生率です。難度の高い手術(肛門近くの直腸癌の切除・吻合など)を積極的に行い、いろいろな余病(糖尿病・腎疾患・心疾患など)を抱えた患者さんやご高齢の患者さんの手術が増加しているにもかかわらず、手術に関連する死亡率は低い水準を維持しています。私たちは手術による合併症をさらに減らすよう日々努力と工夫を重ねています(図3)。

図3 当科における腹腔鏡下大腸切除術の成績
(2015/1月~2020/12月)

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2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
症例数 101 109 133 167 111 172
開腹移行(%) 7.9 3.7 1.5 1.2 5.5 2.3
縫合不全(%) 4.0 3.7 4.5 1.2 0.9 1.7
腸閉塞(%) 11.9 10.1 7.5 2.4 2.7 2.3
手術死亡(%) 0 0 0 0 0 0.6

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Professor Interview - 教授 佐野 力 インタビュー