2014年3月愛知県がんセンターより佐野力新教授が就任し、本教室では臓器別診療グループ体制を敷くことにより、専門医による臓器特異的な治療法が導入されました。肝胆膵グループ、上部消化管グループ、下部消化管グループに分かれ、グループごとの症例検討により最適な治療方針の検討が行われています。
一方、消化器外科全体での症例検討会も充実し、手術適応から手術の質の評価、患者管理法から、合併症の治療に至るまで、グループ横断的に検討しています。専門領域のみならず他のグループからの意見を聞くことで、より良い治療も実践しています。他部門との連携においては、臨床腫瘍センターと共同で集学的治療の開発に取り組んでいます。また消化器内科との間では、定期的検討会を肝胆膵と消化管に分かれて実施していることに加え、救急疾患については連絡会を行い、外科的治療の導入に遅れが生じないようにしています。 臨床が中心であるなか、周術期のQOL評価や、胃がん腹膜播種に対する腹腔内化学療法の先進医療としての臨床研究参加などを通じ、医学研究への発展にも尽力しています。